除外キーワードをマッチタイプ別に解説!

広告の基礎2022.09.29 除外キーワードをマッチタイプ別に解説!

ご覧いただきありがとうございます。
本記事では主に検索広告を出稿する際に重要になる『除外キーワード』についてマッチタイプ別に解説します。

広告文や設定キーワード、日額予算等を設定してリスティング広告の配信を始めたものの、意図していない不必要な検索語句で広告が表示されるケースが多々あります。
その場合、不必要な検索語句で広告が表示されないよう”除外キーワード”を設定するかと思います。
ですが適切なマッチタイプの除外キーワードを設定しないと、本来は広告を配信したいキーワードも意図せず除外している可能性があります。

困っている画像



この問題はマッチタイプ別の除外範囲を理解することで防止できます。
それ以外にも無駄なクリックの防止結果としてクリック率の上昇、無駄なクリック費の削減に繋がり、ROAS(広告費用対効果)を向上させることができます。

本記事では以下の方にオススメの記事となっております。
・検索広告を運用しているが除外キーワードについて不安がある方
・検索広告を運用しているが想定していたよりも設定キーワードに関連性のないクエリが多く上手く除     
 外が出来ていないと感じている方
・これから検索広告を導入する予定の運用初心者の方

既に除外キーワードについて理解されている方も、復習として是非本記事をご活用いただければ幸いです。
やや前置きが長くなってしまいましたが、本編に入ります。

除外キーワードのマッチタイプとは?

除外キーワードには検索キーワードと同様に3種類のマッチタイプが存在します。
それは
・完全一致
・フレーズ一致
・部分一致
です。


除外範囲は完全一致が最も狭く、部分一致が最も広い、フレーズ一致はその中間となっています。
ですがマッチタイプの名称は同じなものの検索キーワードと除外キーワードは1つの大きな違いがあることを必ず念頭に置いておかなければなりません。
それは『除外キーワードは検索キーワードとは異なり”類似パターン”や”拡大解釈”を一切しない』という違いです。

この”類似パターン”や”拡大解釈”には
・単数形や複数形
・類義語
・表記ゆれ
・誤字
等が含まれます。
文面だけでは理解しづらいかと思いますので、例を出しながら除外範囲が狭い順に解説します。

完全一致

完全一致はその名の通り『別の語句を含まない、除外キーワードと完全に等しい語順の検索語句で検索された際に除外』されます。
つまり『除外キーワード+別の語句』や『除外キーワードの語順が異なる』検索をされた場合は除外されません。

完全一致の例

フレーズ一致

フレーズ一致は『除外キーワードと完全に等しい語順の検索語句で検索された際に除外』されます。
完全一致とは異なり『除外キーワード+別の語句』では掲載されます。
ですが『除外キーワードの語順が異なる』検索をされた際には除外されません。

フレーズ一致の例

部分一致

部分一致は『除外キーワードに含まれる全てのキーワードが語順関係なく検索された際に除外』されます。
『除外キーワードに含まれる全てのキーワード+別の語句』や『語順が異なる除外キーワード』、『語順が異なる除外キーワード+別の語句』で検索された場合でも除外されます。

部分一致の例

1語の除外キーワード

もしかしたら除外キーワードが1語だった場合、部分一致・フレーズ一致で除外範囲に違いはあるの?と思われる方がいらっしゃるかもしれません。実は除外キーワードが1語だった場合除外範囲にほぼ違いはありません。

除外キーワードが1語だった場合の例

ただ不明な点もありますので心配な場合はフレーズ一致で設定するのがよいでしょう。


ここまでの記事でなんとなくご理解いただけたのではないでしょうか。
ここで練習として3つの問題を作成しましたので力試しとして解いてみてください。(問題パートを読み飛ばしても問題ありません。)
答えは3つの問題の最後に記載しています。合っていても間違っていても解析まで読んで下さいね!

問題パート

Q1

Aさんは低価格帯のリフォーム会社で検索広告を運用しています。
検索広告ではリフォーム依頼を獲得したいと考えています。
依頼に繋がりにくいと思われる検索語句をまとめて除外したいと考えていますが、繋がりやすい検索語句は除外してはいけません。
下記の場合どのマッチタイプで除外キーワードを設定するのが最適でしょうか。

Q1の画像

A 完全一致

B フレーズ一致

C 部分一致

Q2

Bさんは沖縄県の特産物を扱うネットショップを経営しており、検索広告で沖縄県外のユーザーに商品を購入してもらうことを目的として利用しています。
まだ出稿し始めて間もなく、除外キーワードが不十分なのか下記のような購入には結びつかなそうな検索語句に多く広告が表示されてしまっています。
無駄なクリックを減らすために検索語句に対して下記の除外キーワードのうちどれとどれを設定すればよいでしょうか。

Q2の画像

A とは(部分一致)

B アンテナショップ(フレーズ一致)

C 名店(完全一致)

Q3

Cさんは広告代理店でハウスメーカーの検索広告を代行しています。
現在モデルハウスへの来場予約の獲得を目的として検索広告を運用しています。
ですが最近、以前よりも広告のCVを獲得できそうな検索語句の配信ボリュームが減少しています。
何故減少したかを調べると、除外キーワードをまとめて追加した日から減少していることがわかりました。

設定している除外キーワードとマッチタイプは以下の通りです。
モデルハウスへの来場予約を目的としている場合、この中で機会損失に繋がっている可能性が最も高いと考えられる除外キーワードはどれでしょうか。

Q3の画像

A 賃貸(部分一致)

B 建売とは(完全一致)

C 住宅相談会(部分一致)

解答パート

Q1

答えはBです。
この場合完全一致では全ての繋がりにくい検索語句を除外することは出来ません。
また部分一致では繋がりやすい検索語句である『高額 でも高品質 リフォーム会社』まで除外してしまいますので不正解となります。
また表最下部にある『自宅 修繕会社 高額』ですが今回の除外キーワード『リフォーム会社 高額』ではどのマッチタイプでも除外出来ません。
この場合は『修繕会社 高額』を部分一致またはフレーズ一致で追加するのがよいでしょう。

Q2

答えはABです。
Cはあくまでも完全一致であり、検索語句『サーターアンダギー 名店 沖縄』や『泡盛 沖縄県 名店』は除外出来ません。
もし除外するのであれば部分一致かフレーズ一致で除外しましょう。

正解の選択肢AとBに関しては1語のキーワードであるため、部分一致とフレーズ一致の違いは特にありません。

Q3

答えはCです。
この場合『住宅相談会』単体のキーワードでは既に住宅を持っている人が相談する場のように捉えることも出来ますが、部分一致で登録している場合は『住宅相談会 新築』や『住宅相談会 モデルハウス』と調べられても除外してしまいます。
また新築のマイホームを検討している人でも『住宅相談会』単体のキーワードで検索する可能性があります。
配信ボリュームが明らかに少ないのなら除外キーワード『住宅相談会』は削除するのが良いでしょう。
また『住宅相談会』だけではなくその他のキーワードも組み合わせによっては機会損失している可能性があります。
目的と予算に合わせて除外するかどうか検討して下さい。

終わりに

いかがでしたでしょうか。
本記事の内容としては以上となります。
除外キーワードは除外範囲を誤解して設定すると機会損失に気付きにくいといった性質があります。『もしかしたら誤って除外してしまった検索語句でコンバージョンを獲得出来ていたかもしれない…』
なんてことにならないように気をつけながら除外キーワードを設定するようにして下さい。

除外キーワードで迷ったらこの記事を再度ご覧下さい。
気付くことがあるかもしれません。

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